ボーイスカウトについて

ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界的な運動です。
この運動は、1907年にイギリスのブラウンシー島で行われた小さなキャンプからスタートしました。かねてから少年たちの教育に大きな関心をもち、このキャンプを主宰したイギリス人のロバート・ベーデン-パウエル 卿 は 、インドや南アフリカでの体験をもとにさまざまな野外教育を通じて、少年たちが男らしさを身につけ、将来社会に役立つ人間に成長することを願い20人の子どもたちとともに実験キャンプを行いました。

このキャンプの体験をもとに、翌年『スカウティング フォア ボーイズ』という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどの中で発揮させ、「遊び」をとおして少年たちに、自立心や協調性、リーダーシップを身につけさせようとしました。

これがボーイスカウト運動の始まりです。

ボースカウト活動内容と構成
ボーイスカウト活動は、野外で、子どもたちの自発性を大切に、グループでの活動を通じて、それぞれの自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育んでいきます。 そのプログラムはバラエティに富んでいて、各年代においても様々です。
1907年にイギリスではじまった青少年教育活動は、今では世界では174の国と地域、5,700万人以上、日本には団と言われる活動母体がおよそ1,700あり、約8万人が活動しています。

ボーイスカウトの活動は、各年齢層に応じ5つの部門により構成されています。

 いつから ※いつまで ※やることねらい
ビーバースカウト小学校入学前年の10月小学校2年の9月外でのなかまとのあそびビーバーのなかまやリーダーと自然に親しみ、基本的生活技能や社会性、表現力を伸ばす。
カブスカウト小学校2年の10月小学校5年の9月外で行う、くんれん・たいけん家庭や近隣と社会での生活指導及び組や隊の活動に参加することによって、よい社会人としての基本を修得する。
ボーイスカウト小学校5年の10月中学3年生の9月野外を中心としたしつけと訓練班及び隊の活動に参加することによって自分の責務を果たし、野外生活を主とした体験学習を通してよき社会人たる資質の向上を図る。
ベンチャースカウト中学3年生の10月20歳ごろ自発活動と自己目標の発見隊及び活動チームの仲間とともに高度な体験を自ら企画し、実行することによって自己の特性を伸ばし、「自分で考え、自分で行動し、自らに責任を持つことのできるスカウト」を育てる。
ローバースカウト20歳ごろ25歳ごろ自己開発と心の訓育ちかい及びおきてを各自の生活により協力に具現する機会を与えるとともに、自らの有為の生涯を築き、社会に奉仕できる精神と体力を養うことを目指す。